Mozart.

地震以来、混乱したままの頭。

本を読んでも文章は頭に入っていかなく、テレビで悲惨な映像を見ては、動揺する。このブログも書いては消し、なかなか自分の今の感情を言葉にすることが出来ず、苦しい日々でした。

兄が仙台に住んでいるのですが、今回の地震で何時間も連絡もとれず、ニュースで事態の深刻さがわかると同時に、段々、恐怖で体が震えてきた事を・・・・・・・・。怪我もなく、家も無事だけども、今夜は体育館に避難すると聞いた時の不安・・・・・・・・。

今はだいぶ落ち着いてきたとの事ですが、あの時の気持ちは絶対に一生忘れる事が出来ないと思うし、忘れてはいけないのだと、そう思っています。

そんな不安な気持ちで迎えた、先日の深沢亮子先生との公開講座。

留学前に、一度共演させて頂いて以来、5年ぶりの先生との演奏は、今回の震災以来、すっかり怯えてしまっていた、私自身が癒されるものでした。

今回演奏させて頂いたのは、Beethovenのスプリング・ソナタと、MozartのソナタKV 304.

2曲との大好きな曲ですが、特にMozartのソナタは世界で一番美しい曲の1つだと思っている曲です。

音楽で人々を励ます事も出来ますが、その事以上に、私達が音楽に癒され、励まされる事がどれだけ多いかという事を、今回改めて思いました。

殺伐とした時間が続いていた中で、音楽がどれ程の力を持つか。その事に気がつく事が出来た、大事な大事な日となりました。

今回の震災について深澤先生とお話させていただいた時に、先生は「私達がピアノをお勉強を始めた時は、終戦後で、食糧も配給制だったのよ。音源も楽譜も簡単に手に入らない時代で、世の中も音楽を聴く余裕なんてなかったけど、それでも憧れだけは溢れている時代だったわ」 と。

音楽の力を、今回被災された方々が必要として下さる時期はもう少し後になるのかもしれませんが、もしその時期がきたら、美しい音楽を聴いて頂けると私達は嬉しいです。

私も募金等、出来るだけの事はさせて頂いておりますが、一過性のものではなく、長いスパンで考えるお手伝いが出来たらと、日々考えております。

一日も早い春が訪れます様に。